競技とは相手と競い合う事により、己を成長させることです。高い目標を持って稽古することにより、より強い肉体と技、精神力を身に付けます。 戦いは相手に勝つ事が必要ですが、突き詰めていくと問題は相手ではなく自己の中に問題を発見していきます。しかし相手を無視して自己に閉じこもってしまうと方向性を見誤ってしまいます。競技に勝つには肉体と技を高めると同時に心や物事の考え方を高める作業も必要です。 志を高く物事に取り組むと様々な問題や苦悩が待ち受けています。しかしそれを乗り越える事により人間的にも大きく成長していきます。技や肉体を鍛えても人間性を高めなければ勝つことが出来ない時が必ずきます。 試合(大会)に勝つことは自信という心の強さに結びつきます。しかし勝って驕りや傲慢な心に陥ってしまうと、学ぶべき事も吸収出来る事も見失いスランプに陥ります。試合(大会)に勝てるようになった選手は次にいかなる精神を身に付けていくべきかが大事になってきます。幼年部・少年部の場合は試合(大会)において勝ち負けにだけに価値観を持つのではなく、試合(大会)を通して子供を育てる、成長させるという視点を保護者、指導者は忘れてはいけません。保護者様におきましてもお子様に対して正しい指導、教育が大事になってきます。 「頭は低く目は高く、口を慎んで心を広く、孝を原点とし他を益する」という極真精神を以って稽古しなければ本当の強さにはたどりつけません。またそのような正しい見識を持たなければ空手を続けることすら困難となります。 極真カラテは心技体を究極的に極めていく作業です。何が極みなのかを追求することが「真を極める」という極真カラテの永遠のテーマにも繋がります。 勝負において心技体が必要です。技と体は目が向きやすいですが、心の成長はわかりづらいし、結果につながりにくいのでどうしてもおざなりになりがちです。武道とは強く生きる道。空手道とは空手を人生に活かすこと。勝った負けただけの世界ではないという事を指導者として伝えていきたい。
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【セミコンタクルール導入】